エロマンガ先生を気分で言語化する。

※注意

・偏見だらけ、ネタバレ含む

・見当違いなことを言う可能性もあり。

・人に読ませるというよりは、まとめただけなので期待せずに。

・原作のみ。アニメ未視聴。アニメしか見てない人はネタバレがあるかも。

 

 では本題の方へ。

 

 まず、物語を簡潔にまとめる。

 ネタバレを避けるために、ヒロイン1、ヒロイン2などにしておきます。登場人物名を知りたければ、少し進んだところに書いてます。原作未読、アニメ未視聴で楽しみたい場合は見ない方がいいと思います。

 

プロローグ 現状説明

1章 ぐだらないために友達とのトーク。(現時点でヒロインと呼べるかは微妙。仮に呼ぶならヒロイン4)

  ヒロイン1と接触 ヒロイン1の裏要素説明

2章 ヒロイン2と接触 ヒロイン1の表要素説明 P.90~

  ヒロイン4と接触 ヒロイン3が登場する伏線 P.133~

  ヒロイン3登場、接触 P.137~

3章 ヒロイン2と接触 ヒロイン3が登場する伏線 P.170~

  ヒロイン3と接触→ヒロイン1に嫌われる(嫉妬の断定はない) P.~206

  ヒロイン4と接触 ヒロイン3が登場する伏線 P.206~

  ヒロイン3に言われたことで主人公は悩む P.209~

4章 3章で触れたヒロイン3に嫌われる描写の詳しい言及、主人公の悩み解決。そして、悪化。 P.264~

5章 最終決戦 ヒロイン3はいい人。

  結果、ヒロイン3→主人公が好き。ヒロイン1が主人の本命。

  ヒロイン1→主人公♡ヒロイン3だと勘違い(嫉妬だと断定)

エピローグ

ヒロイン3「ヒロイン1とどうなったの?」

伏線を少しだけ回収。そして完。

 

※以下ネタバレ注意※

 

 ヒロイン1→和泉紗霧(エロマンガ先生

 ヒロイン2→神野めぐみ(木戸衣吹

 ヒロイン3→山田エルフ(小卒)

 ヒロイン4(友達)→高砂智恵(ボクっ娘←かわいい!)

 

 文字数的(割合的?)には、山田エルフ6割。紗霧3割。その他、1割。ってところだろうか。

 めぐみと智恵はモブキャラ、話の繋ぎや地の文では、テンポが悪くなりそうなところを解消しているお助けキャラのような役割。

 モブではないための差別化として、

・めぐみ→ギャル要素、主人公に言い寄ろうとする、おちんちんとか言い始める。

・智恵→ボクっ娘、同じ学校、でありながら書店員、ボクっ娘ボクっ娘

 

 アニメ未視聴だから、木戸ちゃんに卑猥な言葉を言わせてるか知らないけど、インパクトの強さとヒロイン1(紗霧)に焼きもちを焼かせる点ではいい役割なのだろうか。

 

 登場したヒロインに言えるのは、紗霧中心に物語で動いてるのだとしたら、めぐみも山田エルフも紗霧を求めていることになる。

・めぐみ→リアルの世界

・エルフ→ネットの世界(絵師として)

 と、和泉紗霧の立ち位置を二人のキャラを用いて説明できている。

 不登校のヒロインを学校に連れていこうとするヒロイン2、絵師としての実力を認めているヒロイン3と。この二人がいるお陰で、紗霧が登場しなくてもキャラを絶たせることが出来る。

 ヒロイン4に関しては、主人公のお友達枠。一巻完結なら、男でもいいのではないかと思えるほどの役割。

 

 主人公はラノベ作家として頑張りたくて、好きだった妹が自分の挿絵を描いてた絵師で、その妹に挿絵を描かせたいライバル(山田エルフ)が現れてエロマンガ先生に絵を描いてもらう権利を賭けて戦う。

 この点から、山田エルフはヒロインをこなしながらライバルをこなしている、といういかにもまあ負けヒロインの宿命を背負いかけている。活躍シーンもあり、主人公に好意を示すシーン(デレデレではない)、性格がいい、と。

 逆に言えば、山田エルフを目立たせすぎるとメインヒロインが変わってしまうから、負けさせないといけないわけではあるのだが。

 そして、この二人には言葉や遠回しなエロ表現があっても、直接甘えてくる=好意を示すことはないため、お色気要因としてめぐみは必要だろう。

 

 よって、

・紗霧→メインヒロイン

・めぐみ→紗霧のリアル説明。お色気要素。

・エルフ→主人公のライバル(作家としても恋敵としても)

・智恵→お友達。

 

 と、適切な役割があることがわかる。主人公の職業とエルフの職業が同じ作家である時点で、関わる回数が増えるのは仕方ないのだが……。地の文で一生小説の説明をされるよりは、キャラと会話して小説の話を交えた方が、テンポはいい気がする。

 

 びっくりドンキーで例えると、

 

・紗霧→食後のガトーショコラパフェ

・めぐみ→ライス

・エルフ→ハンバーグ

・智恵→サラダ

 

 なんかよく分からなくなった。

 

 結局は、主人公には妹を学校に行かせる、妹と最高のラノベを作る、という最終目標があって、それが両方少しずつ前に進んでいくと。

 いい話じゃないですか。おちんちんが必要なのか分からないけど。

 

 エロマンガ先生の第一巻って2013年に発売しているんですよ。自分は発売日に買っていたから、七年前にはこのラノベを読んでいたわけで。この時、クリエイターものの作品をバクマン。しか知らなかったし、小説家の小説も読んだことなかったから新鮮でしたね。

 今じゃ、「冴えない彼女の育てかた」「ラノベのプロ!」「SHIROBAKO」「ぼくたちのリメイク」などなど、誰でも耳にしたことある作品が増えてきましたよね。

 SHIROBAKOはそもそも、働く女の子シリーズだから女の子が主人公で恋愛要素は薄いわけだけど、その他は男主人公なわけで、作品を作りながら恋愛を混ぜていくのってもどかしてくて面白いですよね。

 恋愛が作品に影響しちゃう作品でパッと思いつくのは「覆面系ノイズ」とかかな。主人公の意志と気持ちが露骨に出てしまうような。

 作品と人間関係を結び付けて、今までモヤモヤしていたものが一気に解き放たれる瞬間ってあるじゃないですか。

 冴えカノだと、映画でメールをそのままテキストにするところとか。なんで気づかなかったんだろう……、と主人公が冷静になるシーンが好きで、なんでだろうと思ってたんですよ。

 そしたら、あれでした。ポケスペ4章のクライマックスでルビーが「答えなんか、最初から出てたじゃないか」みたいな言うシーンが好きだからな気がしてきた。「本当の美しさとは心の美しさだ。巨大な力に吸い込まれる前に、そんな気持ちを思い出してくれ」とかめちゃくちゃ好きだったなあと。ポケスペで一番好きなのは「俺はポケモンバトルが好きなんじゃない! ポケモンが好きなんだ! ポケモンを好きな人が(以下うろ覚え)」なんですけども。これ6章ね。

 

 めちゃくちゃ脱線したけど、たまにはラノベ(に限らず、漫画でも小説でも映画でも)をどう面白いか、なんで面白いのか、このキャラの役割はみたいに考えて読んでみるのも面白いんじゃないでしょうか。

 でも、好きって文章にすると難しいんですよ。なんで好きか分からないけど、好き、ってよくあるじゃないですか。身体中がダイスキ。って叫ぶときだってありますよ、人間なんだから。

 それに今の季節は春。世間は慌ただしいけど、素敵な出会いがあるといいですね。

 それでは今回はこのへんで。